Crown Pawn

歩兵の上の冠

秋とかいう、甘ったれた季節

皆さんは秋についてどうお考えですか?

 

私は中途半端な季節だと思っています。

甘ったれんなって感じですね。

 

春は別れと出会いの季節、気候もちょうどいいバランスの取れた季節です。

夏は素晴らしい長期休暇、厳しい気候とアクティビティーの季節。

一つ飛ばして、冬には年末年始がありますね。

木枯らしと葉のない木たちの詫び寂び、これもまたいい季節です。

 

それに対して秋、季節四天王の中でも最弱ではないでしょうか。

秋といえば?

 

自然?

紅葉くらいしか取り柄がないですね。

紅いものが見たいなら、卒業式で染まった頬なり、スイカの赤なり、暖炉の火なり見ておけばいいでしょう。 

 

気候?

夏の暑さと冬の寒さの悪いところどりの最悪の天気です。

これも中途半端で褒めるべき点が見つかりません。

 

〇〇の秋?

巷では読書の秋とかよく言われてますね。

 秋の夜長のおかげで、読書が捗るみたいな理由でしたっけ?

ブルーライトにまみれたこの生活、多少夜が長くなったところで変わりません。

日の照らない時間が長くなったところで、私たちの生活って変わりませんからね。

それが通用するなら、もはや仕事の春、仕事の夏、仕事の秋、仕事の冬になってしまいます。

 

秋の良いところがわからなくなってきました。

散々言ってきましたが、別に秋が嫌いなわけではありません。

「大した事ないからこその良さ」みたいなのが秋にはある気がします。

別れも出会いも、熱いイベントも、寒さによる詫び寂びも、詰め込んだら良いっていう話でもないですからね。

他を際立たせられる無個性、とか、次への準備期間、みたいな良さ。

イベントが来ないからこそ、自分の時間を作れる。

夏の暑さを冷ます時間にもなりますし、冬の寒さと春の温かさに向けた準備ができる。

 

夏の、集まってワイワイやる熱さから離れて、寒くて寂しい冬への準備期間。

イケイケな空気も冷めてきて、冬のアクティビティーまで自分の時間を持つことが出来る。

 

そういう意味では○○の秋っていうのも、的外れな話ではないかもしれません。

新しいことを始めるには、秋のように、何もないくらいがちょうどいいですからね。

 

そういえば、秋の風物詩といえば落ち葉で焼き芋を作ってみたりでしょうか。

この言葉で思い浮かぶ、ゆったりとした空気が、一番秋の雰囲気にしっくりくる気がします。

火を長めながら、出来上がるのをゆっくり待っている感じ。

 「紅葉を見る」とか「栗を剥いて食べる」みたいな言葉にも、秋の感じが詰まっている気がしてきました。

紅葉も栗も、桜とかスイカとは別の趣が感じられます。

酒を飲みながら花見するんじゃなくて、物静かに紅葉を眺める。

スイカを叩き割ってむしゃぶりつくのではなくて、ゆっくり皮をむいて栗を食べる。

”謎の秋感”が染みついてますね。

 まったく日本の文化を知らない外国人に聞いたらどうなるのか、気になるところです。

 

この季節感って、「どんな人とやるか」みたいなのとも関わりがありそうです。

春は、全く知らない人も含めた大人数。

夏は、おなじ集団に属す人、くらいの人数。

秋は、その中でも見識のある人。

冬は、かなり仲のいい数人、みたいな。

30人で○○(例えば花見、コンパ)したんだ~と言われたら、「あぁ春だなぁ」って気がしますし、2人で○○(例えば温泉旅行)と言われたら冬感ありますよね。

体感的には、30人くらいで春、12人以下で夏、6人くらいで秋、3人くらいで冬、みたいな感じでしょうか。

 

あれ?30も12も6も、6の倍数ですね。

6×5、6×2、6×1

666

秘密結社 フリーメイソン

 

季節とフリーメイソンには、まだ知られていない秘密が隠されているのかもしれませんね。

信じるか信じないかは、あなた次第。