【コミュ障改善に】ばったり出会った友人と気軽に話せるようになる!「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」レビュー
普段、生活していると大して仲の良くない知人に出くわすことがあります。
そんな時にあなたは、気軽に話しかけに行けますか?
実際に私も、街で友人を見かけても話しかけには行かないタイプの人間でした。
しかしそんな状況で向こうに気づかれてしまうと、とても気まずいことになってしまいます。
私はこの本を読んでコミュニケーションについて考え直すことで、少しは偶然出会った友人とも話しかけにいく勇気とテクニックをもらうことが出来ました。
本日は、そんな人見知りの人にでもコミュニケーションのイロハがわかる「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」を紹介します。
「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」とは
この本は巷によくあるコミュニケーション術を書いた本とは一風変わったものになっています。
その理由が、著者のニコニコ動画での生放送が元になり、この一冊の本になっているからです。
一般的なエッセイ等と違い動画が元になっているため、文章のスタイルも口語体であり非常に読みやすくなっています。
またニコニコ生放送では視聴者と動画主の双方向でのコミュニケーションが可能なため、当時の視聴者の生の疑問とその答えも本の内容として収録されています。
否定的なコメントでさえ拾われて解答されているので、疑問を持つことなく読み進めることができると思います。
この本の著者 吉田尚記さんとは
本人曰く、彼も今はアナウンサーとして活躍されていますが、以前は一般的に「コミュ障」と呼ばれるような人だったそうです。
そんな彼がアナウンサーになった理由は、大学で募集要項を見かけたからだそうですが、この本にはいかにしてコミュ障を脱却したのかも書いてあります。
どのようにして人前で話せるようになったのか
①自己顕示欲がなくなった
②コミュニケーションは「ゲーム」だと気が付いた
③コミュニケーションで何が起こっているか解説できるようになった
本文より
しかし彼による一番大事なポイントは、
「自分はまだ自分のことをコミュ障だと思っている。しかし他人から見られたときにコミュ障だとは思われない程度にはなれた。」
という点です。
そんなレベルにまでなれた彼の戦略バイブルがこの本になっています。
コミュニケーションとはゲームである
本文中にはこの後、彼が実際にコミュニケーションについて考えた内容が書かれています。
まずは基本編から始まり、そもそも「コミュ障」や「コミュニケーションの目的」って何だろうという事を考えることから始まっています。
コミュニケーションの目的とは「暇つぶし」であって暇つぶしのゲームであるということを理解したら、実践編としてそのゲームで使えるテクニックが載っています。
そのゲームではどのような戦略をとればいいのか?から始まり、すぐに使える質問の考え方や反則行為の説明まであります。
ラジオアナウンサーという職業もあり、豊富な語彙や例えを使って説明された本文は非常にわかりやすく、楽しく読めるようになっています。
生放送での質問が使われているので、「そんなこと言ってもなあ」のようなネガティブな考えにも解答されています。
具体的な考え方や戦略が紹介されているので、実際に使ってみようという気持ちにさせてくれます。
タモリさんの「髪切った?」
個人的に一番参考になった部分が、質問の考え方の部分です。
日本で一番有名な質問らしい、タモリさんの「髪切った?」がなぜコミュニケーションにおいて有効な質問なのか、サッカーのたとえを用いながら説明されています。
前回との違いを指摘し、会話のきっかけを作ることが出来るうえ、回答のカバーができるすばらしい質問である。
それは
1.会話相手のことを気遣っていることがわかる
2.髪を切っていなかったとしても、会話のきっかけになっている
3.髪を切っていなかったとしても、解答でカバーすることができる
からなのだ。
気になった方はぜひ、本文をチェックしてみてほしい。
最後に
いかがだったでしょうか。
アナウンサーらしい、親しみやすくわかりやすい文章で、コミュニケーションのイロハが書かれています。
この著者の他の本に、「どうすれば幸せになれるのか科学的に考えてみた」という、対談形式のこれまた面白い本もあります。
これらの本を使って、幸せとコミュニケーションについて今一度考えてみるのはいかがでしょうか?