人の家の本棚をゴリっと見てみたい 「洋子さんの本棚」がマルっとお見通しだ!
皆さんは本を買う時にどうやって選んでますか?
まぁそもそも本なんて買わない人も多いでしょうけど。
昔と違って(昔をそこまで知らないけど)今では、純粋に勉強のために本を買う人って少なくなってる気がします。
ネットとかで見れば済む話ですしね。
そうなってくると、話のネタとかコミュニティーのために買う人が多いんでしょうか。
「話題になってるから買うか〜」とか
「この人がオススメしてたから読んでみるか」みたいな。
本を読む意味
インターネットでいくらでも暇を潰せる今、わざわざ読書を選ぶことも稀でしょう。
実際問題、私も暇なときはkindleでマンガを読んだり映画を見たりしてます。
Amazonに依存しすぎですかね。
今は久しぶりにTRICKの劇場版を見てます。
マンガに関しては、セールで安いだけの全く知らない本を買っちゃったりしてます。
Kindleマンガストア コミック | Amazon | アマゾン セ―ルページ
電子書籍だと場所を取らないので、とりあえず買っちゃうんですよね。
わざわざ本を読む理由
じゃあ何でわざわざ本を買うかっていえば、本にしかないことがあるからでしょうか。
読書も映画も、別に結末が知りたいわけではないですよね。
「あらすじ読んだから、もう映画を見る必要はないや」とはならないですし。
「山田がずるっとまるっとお見通しする映画です」
って言われても
「じゃあもうTRICK見なくていいや」とはなりませんよね。
わざわざ本で文章を読むのも、そういうとこだと思うんです。
絵とか映像じゃなくて、文字で表現しているからこその「表現の遊び」とか「細やかな描写」を楽しむものかな、って思います。
文字を読む楽しみがわかれば(私もそこまでわかってないけど)楽しめる世界が増えて面白くなりそうです。
面白い本の探し方
そんな読書を楽しみたいんですけど、選び方の一つに「人の家の本棚から探す」っていうのもありですよね。
本屋だと多すぎて迷っちゃう。
しかし誰かの本棚からなら、
〇〇さんが選んだなら本なら面白そう
みたいな事ができます。
まあ人の家に上がり込むのってなかなかハードル高いですけどね。
そんな人のために、「洋子さんの本棚」という本があります。
同郷で同世代で名前も同じ。小説家・小川洋子とエッセイスト・平松洋子。踏みしめてきた数々の「踊り場」を振り返れば、そこにはいつも本があった―。ふたりはこんな本でできている。アンネ、ドイル、ケストナー、増井和子、タブッキ、白洲正子、倉橋由美子、深沢七郎、藤沢周平…。お二人が古今東西の名作を入り口に、本と人生を読みほどき、楽しく語り尽くした、滋味あふれる対話集。 Amazon紹介文より
小川洋子さんをご存知ですか?
「博士の愛した数式」とかの有名な小説を書いてる小説家のかたです。
平松洋子さんも食に関するエッセイなどを多数かいてるエッセイストさんです。
本に関する本だと、物語を紹介したりバックグラウンドの説明を述べたものが多いんですけど、この本は一味違います。
二人の洋子さんが、それぞれ取り上げた小説について彼女らの考えや思いを語った対談集になります。
洋子さんの生きざま
人が趣味について語るときに面白いのって、「趣味の内容」じゃなくて「趣味をどう考えてそれをどう楽しんでいるか」の部分ですよね。
それがこの本には書いてあるんです。
”洋子さん”が本をどうやって読書を楽しんだのかが、ゴリっとお見通しなんです。
こんな楽しみ方ができるのかと思わせてくれます。
本をきっかけに、お二人の生きざまを垣間見られるような本なので、読書についてだけの本ではありません。
二人とも別の環境で育ったのに、考え方に共通点が見られるところがあります。
これも本の力でしょうか。
どんな本に触れてどんな風に考えてきたのかの変遷が見れて、読書にあまり興味がなくても楽しめてしまいます。
ファミレスで隣の席に座ってる人の話に興味が向いてしまうのと同じかもしれません。
「この前さ~○○やってめっちゃ楽しかったんだよね!」って言われてたら気になりません?
この本にはそれに近いものを感じられます。
以前紹介した「月日の残像」という本もこれから知ったものです。
紹介されている本もですが、お二人の話し方がとても上品で「さすが普段から物を書いている人は違うな」と感服させられました。
気品っていうのは立ち振る舞いだけではなくて、話す言葉にも表れるんですね。
一長一短で身に着けられるものでは無さそう。
まとめ
人の本棚とか他人の会話に登場してきたものって興味が湧いてしまいます。
理由は何なんでしょうね。
理由はわからずとも、自分の趣味を広げるいい機会にはできそうです。
趣味が変われば、見えている世界も変わる、考え方も変わる。
超常現象にも対処できるようになるかもしれません。
どんとこい!
ということで、趣味にもベストを尽くしていきたいところ。
「洋子さんの本棚」で人の家の本棚、見てみませんか?