Crown Pawn

歩兵の上の冠

美化された思い出と意識が高い飲み会

 

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 コメント貰えると嬉しいですね。

 

ネットとノスタルジー

強い装備も、いい仲間も、通過するべきイベントもスルーして生きてきてしまった - Crown Pawn

始まりの村に戻ってきたが、昔一緒にレベル上げをしていた人はもういなかった。今はそれぞれがそれぞれの世界を旅しているということらしい。

2018/10/05 15:04」

良いですよね、このみんながちゃんと生きてる感。

こういうのを感じるのは、地元に帰った時でしょうか、それとも昔の趣味を久しぶりにやった時でしょうか。

最近ではネットおかげでか、こういう郷愁を誘う場面って多くなりましたよね。

よく見ていたサイトを見返して当時の友人を思い出したり、youtubeで昔の曲が流れてきて感傷に浸ったりなどなど。

オンラインゲームとかでもこれを感じたりしませんか?

謎のきっかけで久しぶりに開いて”フレンドがオンラインでした:一年以上前”などと書いてあると、「もうそんなに経ったのか」っていうのと、「ちゃんと自分の人生を生きてるんだな」という気分になります。

 

オフラインノスタルジー

 もちろん、ネットじゃないオフラインでもなりますね。

帰省、同窓会、謎の邂逅などなど。

ちょうどいま、孤独のグルメを見ているんですけど、五郎が博多にいる友人を訪ねる場面です。

志を同じくした友人と久しぶりに会うのって、めちゃくちゃ良いですよね。

思い出話に浸るのも一興ですけど、あえて話さないのも私は好きです。

近況だけ話して、あとは「お互い頑張ろうな」と激励して別れる。

強い装備も、いい仲間も、通過するべきイベントもスルーして生きてきてしまった - Crown Pawn

僕は人生ってゲームだって考えてます!イベントがある度に一喜一憂しますけど、どうせゲームなら楽しんだもん勝ちってもんです。自分の人生自分で決めましょう!

2018/10/05 12:21

 自分の人生は自分で決めるなら、他人の人生は他人のもの。

「こいつもちゃんと生きてるんだな~」と当たり前のことに謎の感動を覚えたりします。

 

懐かしい同窓会

少し話は変わるんですけど、皆さんは同窓会には行きましたか?

私は所用があって行けなかったんですけど、今になって行っておけばよかったなあと後悔しています。

しかも、当時の私の友人は用事がなくても行ってない人たちばかり。

感想を聞こうにも聞けません。

ある意味、彼らも自分の人生を生きていますな。

 

意識の高い同窓会と飲み会

中間管理職トネガワにも、同窓会の話がありましたね。

トネガワが昔の友人たちを懐かしみながら、圧倒的勝者である余裕を見せつけるお話だった気がします。

昔ブイブイ言わせていた友人の今を蔑みながら、「勝ち組はこの機会でさえチャンスに変える……!」みたいな感じで。

話としては面白くって文句なしなんですけど、こういう場で所謂”意識高い系”の行為ばかりするのは寂しいなあと感じてしまいます。

同窓会は名刺交換のチャンス!だとか、飲み会は情報交換の場!とかとか。

いや、別にそれをやることに文句はないですし、やるなら勝手にやってくれって感じなんですけどね。

でも、あなたがいるのは名刺交換会じゃなくて同窓会ですし、情報交換会じゃなくて飲み会ですよね?

息抜きとか娯楽を求めた場に勝手にやってきて、思想を押し付けないで欲しいものです。

 

馴れ合いが好きな老害とでも思われるでしょうか。

まあでも目的を履き違えないで欲しいってことですからね。

飲み会での情報交換はあくまで副次的な効果じゃないでしょうか?

楽しんでいるうちに、「そういえばさ、あれ知ってる?」みたいな話もできるようになる。

あくまで楽しむのが目的ですからね。

まあでも情報交換が楽しいって人もいるかもしれませんね。

実際、それも飲み会の大事な一要素ではありますし。

私はしょーもない話をして楽しむのが好きだよっていうお話でした。

 

あえて思い出のままで

 元は郷愁とか懐かしさの話でしたね。

行きたかったなぁ、同窓会。

あれから月日も経ってしまい、昔の面影はなかなか見られないんですかね。

逆に行かずに、昔の思い出は昔のまま残しておくのもありな気がしてきました。

(前略)美しいものを美しいままで終わらせたいという小さな希いを消し去るわけにも行かぬ。未完の美は美ではない。*1

もう一度会ってしまったら、思い出は更新されて続いてしまいますからね。

綺麗な思い出は綺麗なまま、心のうちで終わらせておくのもまた一興かもしれません。

 

*1:坂口安吾 堕落論